No.53 約40年できなかった、被災した実家の相続を解決(栃木市)
ご相談内容
ご依頼者は栃木市の男性Aさんで、台風19号の水害の後にご依頼がありました。
- 被相続人:祖父
- 相 続 人:亡長男の長男A(孫・依頼者)
、 三男(叔父)B、他13人
- 遺 産:土地・建物(実家・水害で浸水)
Aさんは実家を継いで栃木市に住んでいましたが、先日の台風19号で床上浸水があって被災されていました。
床上浸水被害は被災者でなければ分かりませんが、家に臭いが染みついて、とても住める状態ではなくなってしまったそうです。また乗用車も浸水により臭いが染みつき、2台廃車にせざるを得なかったと聞きました。
そこでAさんは実家を取り壊して建て替えを検討していましたが、実家の土地建物は約40年前に亡くなった祖父名義のままで、当時印鑑をもらえず相続ができなかったことから、当センターに解決のご依頼がありました。
解決当センターが行ったこと
まず行政書士の職務権限で戸籍謄本を収集して相続人の確認作業を行い、相続関係説明図を作成しました。すると40年間に亡くなった相続人の数次相続人を含めて、相続人は15人いることが分かりました。
次にこの相関図をもとに、Aさんと遺産分割協議の進め方について打ち合わせを行いました。15人中12人まではAさんにてお話ができるとのことだったので、その12人はAさんにご連絡をお願いしました。
残りの3人については、当センターで相続発生をご説明するお手紙をお送りしました。被災状況を伝える写真や建物の解体・新築の見積書、自動車の廃車・買替費用も明細をつけて、Aさんの状況をご説明しました。
すると40年前にご印鑑をいただけなかった叔父のBさんも含めて3人全員から、無償で相続に協力してくれるというご返事がありました。そこで遺産分割協議証明書を作成し、12人はAさんに署名押印をいただいてくることをお願いし、残り3人は当センターで署名押印をいただきました。
これで遺産分割協議が成立したため、相続登記を行い、相続争いで40年間できなかった相続を無事完了させることができました。
コメント
半年以上かかりましたが、40年以上できなかった実家の相続を無事完了させることができ、Aさんには本当に喜んでもらえました。
今回は被災状況を正確に伝えることで、相続人の皆様に相続についてのご理解をいただけたのが幸いでした。何十年もできなかった相続はケースごとに状況が異なるため、解決のための方策を検討することから始めます。その方策が上手くいったことが、解決できた理由でした。
ずっと名義変更ができずにお困りの方は当センターでご相談にお乗りしますので、いつでもお気軽にお声掛けください。
同じような問題を抱えている方、お気軽にお問い合わせください。
この解決事例に該当する相続手続サポートの詳細・料金はこちらです。
難しい相続・代行サポート