ご相談内容
ご依頼者は京都府の女性Aさんでした。当センターが問題ある相続を得意としていることをインターネットで知り、わざわざ京都府から福井県のご相続をご依頼くださりました。
- 被相続人:叔母
- 相 続 人:姪A(亡妹の長女・依頼者)
、 妹、甥姪8人(一部所在不明)
- 遺 産:土地・建物、預金、投資信託等
生涯独身で過ごしたAさんの叔母様は、福井県で一人暮らしをしていて、先日お亡くなりになりました。ところが近くに住む親族が誰もおらず、一番近くに住んでいたのが京都に住むAさんだったため、Aさんが葬儀を執り行いました。
しかし生前それほど親しくしていたわけでもなかったため、叔母様の遺産については何も分からず、相続人は叔母様の兄弟やAさんを含む甥姪全員になることから、所在が分からない相続人もいたため、相続手続一切を代行してくれる当センターを信頼いただき、依頼人も被相続人も遠方にも関わらず、栃木県の当センターにご依頼いただきました。
解決当センターが行ったこと
まず行政書士の職務権限で戸籍謄本を収集し、相続人の確定及び所在の確認作業を行い、相続関係説明図を作成しました。すると相続人はAさんを含めて9人おり、遠く関東から関西まで広く散らばっていることが分かりました。
同時に福井県の全金融機関に遺産調査をかけ、7つの銀行・信用金庫・労働金庫に口座を見つけて残高を確認しました。また証券についても調査をかけ、銀行の投資信託口座、証券会社の証券口座を見つけて残高を確認しました。叔母様のご自宅も登記を確認のうえ、評価額を確認しました。最終的に総額2億近い遺産を見つけ出すことができ、これを遺産目録としてまとめました。
この時点で相続税が発生することが分かりましたので、当センターの相続税専門の税理士が入り、相続税の概算額を計算した試算表を作成してもらいました。
次に各相続人に、この2億円の遺産相続について相続の発生を通知するお手紙及び遺産目録、相続税額の試算表をお送りしました。ここまでの調査に数ヶ月経過していましたので、相続税の申告期限まであと半年しかなく、急ぎご連絡を取りたい旨お願いしました。
2億円の遺産相続ですから、各相続人からはすぐご返事をいただきました。また遺産分割協議は、当センターの相続手続経費、Aさんの立て替えている葬儀埋葬費を除いて、法定相続分で遺産を分けることで話がまとまりました。ただ叔母様の自宅は何人かの相続人の要望もあり、しばらくはAさん含め数名の共有名義にして管理していくことになりました。
遺産分割協議書への各相続人の署名押印もこちらで代行し、全員の署名押印が揃いしだい、急ぎ相続税の納税資金を作るために預金・証券の名義変更・解約の手続に入りました。福井県の7つの金融機関の相続を急いで行わなければならなかったため、例外的に行政書士が福井県に出張して、3日間かけて預金・証券の名義変更・解約を行いました。
また税理士も、全相続人に相続税申告書の説明作業を行い、相続税の申告を行いました。この相続税申告書に基づいて、解約したお金から全相続人の納税も代行しました。最後に解約金及び経費等をまとめ、各相続人への相続分計算書を作成し、これを全相続人に確認していただいてからお振り込みして、無事全ての業務を完了させることができました。
コメント
この件は相続人・被相続人共に遠方にも関わらず、栃木県にある当センターにご依頼いただいたので、とても印象に残っている案件です。Aさんも無事全て解決できて本当に喜んでくれました。Aさんとは最初の電話でのご相談から、全相続人への振込まで約1年の付き合いになりました。本当にありがとうございました。
このような被相続人が独身で、相続人や遺産総額が分からない問題ある相続については、全国からご依頼を受けることもあります。同じような相続でお困りの方は、全国どこからでも円満に相続を解決いたします。いつでも当センターまでご相談ください。