No.70 所在不明の異母兄に連絡を取り、相続を円満解決(浪江町)
ご相談内容
ご依頼者は小山市の女性Aさんでした。
- 被相続人:父親(福島県の浪江町から避難中)
- 相 続 人:長女A(依頼者・小山市在住)
、 前婚の子B(異母兄・所在不明)
- 遺 産:土地建物(浪江町)、預金
Aさんとお父様は、もともと福島県双葉郡浪江町にお住まいでしたが、東北大震災の福島原発の事故により、栃木県に避難している状況でした。そのため、被相続人には浪江町に自宅の土地建物が残っており、また原発事故の補償金などで数千万円の預金がありました。
またAさんには若い頃に前婚歴があり、前の奥様との間には2人の子供がいました。Aさんにとっては異母兄にあたるお二人のうち、上の兄は平成24年に亡くなっていましたが、下の兄であるBさんは20年以上前に実家を出ていて、どこで何をしているかも分からず、所在不明の状態でした。
この状況で被相続人が亡くなり、Aさんはお兄様のBさんを探し出して浪江町の不動産や預金の相続手続をしなければならなくなり、当センターにBさんの所在調査及び遺産分割協議のサポートをご依頼されました。
解決当センターが行ったこと
Bさんの所在を確認することは大して難しくありませんでした。行政書士の職務権限で戸籍謄本を収集して相続関係説明図を作成するなかで、Bさんはご結婚して苗字を奥様の姓に変えて宮城県に住んでいることが分かりました。
そこでBさんにご連絡を入れるにあたり、被相続人の遺産資料を収集して遺産目録を作成しました。そのうえでBさんに、上のお兄様とお父様がお亡くなりになったことを丁寧にご説明するお手紙をお送りしました。
Bさんからはすぐにご連絡があり、遺産相続にご協力いただけることになりました。その後の協議の結果、浪江町の不動産はAさんが取得して今後の管理や取り壊しなどの責任を負うとして、預金はAさんとBさんのお二人で半分ずつ分配することになりました。
そこでこの内容の遺産分割協議書を作成して、お二人から署名押印をいただいて各遺産の名義変更まで代行しました。預金の解約後は、分配計算書を作成してお二人への振込まで行い、無事手続が完了しました。
コメント
Aさんからは心のこもった感謝の言葉をいただきました。ありがとうございました。
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異母兄弟や異父兄弟などの前婚の子を探して相続をまとめなければならない場合、手続は本当に慎重に進めなければなりません。少しでも対応を間違えると大きなトラブルになり、調停や訴訟になりかねません。
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